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平成30年度2月例会

2月例会報告 講師例会

テーマ 「世界一の現場力」~誇り・感動のある職場づくり~

平成31214日、地域交流センター(はなももプラザ)において、元JR東日本テクノハートTESSEI(以下「TESSEI」)おもてなし創造部長、合同会社おもてなし創造カンパニー代表の矢部輝夫先生をお招きし、講師例会を開催いたしました。

TESSEIは新幹線の清掃業を主たる事業としていますが、正確無比な清掃技術に加えて、様々なおもてなしに取り組む会社として注目を集めています。そうしたTESSEIの取組みは、「7分間の奇跡」として、日本のみならずハーバードビジネススクールやCNNでも取り上げられてきました。

しかし、元々はTESSEIの従業員の士気は低く、離職率も高い会社だったそうです。そうした中、矢部先生は同社の取締役経営企画部長に就任した以後、従業員の意識を清掃員からおもてなし集団へと変貌させるため、数々の改革を実行していきました。

矢部先生のお話は、精緻な理論に基づくものであるだけでなく、その理論を実行していった具体的な手法に満ちており、取り上げられた話題のどれもが大変示唆に富むものでした。

特に、講演の際に紹介された、変革はトップダウンで始まりボトムアップで完成するという言葉はとても印象的で、経営者としてその言葉の深みをいかに実行していくかを考えさせられました。

また、講演の際に紹介された従業員の方から寄せられたエピソードは、働くことの誇りを実感する感動的なものでした。

本例会の趣旨は、世界中から注目を集めているTESSEIの取組状況を知ることで、各企業が抱える課題を見つめ直す機会とすることにありましたが、まさにその趣旨に合致する例会を開催することができました。

最後に、理論的でありながら、それ以上に情熱的なお話しを存分にお聞かせいただけた矢部先生に、改めて心より御礼申し上げます。

 研鑽教養委員会委員長 志村和俊